さくら 満つ 月
好きなものつめこみブログ
テイルズオブエクシリア2 SS「」 
2013/03/17 Sun. 23:46 [edit]
テイルズオブエクシリア2 SS「」
久しぶりの創作です。
TOX2プレイ中。現在チャプター10 分史世界のカタマルカ高地を歩いています。
タイトル未定。書きたいきっかけになったのは、ミラエピソード「目指せ一番!」。ちょっと戸惑うミラが新鮮だったり。
ルドガーがミラを庇うシーンで、あれ、ジュードくん心境複雑なんじゃないかな・・・・?と
いうところがスタートで。
基本、ルドガー&ジュードの主人公’Sコンビが好きなので、
それと、アルヴィンとのやりとりを書いてみました。
ファイザバード沼野から、湿った空気が流れ込んでくる。
頬をなぶるそれは生温かく身体にまとわりついてくる。
水分を多く含んだ雲はすぐに雨を呼び、ふたりの顔や肩を叩きつけた。
ルドガーの首元がぎりと音をたて、黄色のネクタイが緩む。
シャツの襟元が吊り上げられ、彼はぐっと息をのんだ。
濡れた土のくぼみにはまった足元がわずかに浮く。自分の方が上背のはず、であるにもかかわらずこの力はどこからくるのかと、
ルドガーは眼前の状況にそぐわない冷静さで考えていた。
この、一見華奢な青年の身体のどこから。
「・・・・ルドガー。君は。」
体術によって鍛えられた拳でぐいと首を絞められ、苦しいのは己のはずだった。
だがジュードこそ声をつまらせ、絞り出すように、しかし言葉をためらったように見える。
せき込むこともできずわずかにかすんだ視界の中で、ジュードの瞳を捉える。
意志をたたえたまっすぐな目と、年相応の青年にしては意外ともいえる幼さを残したそれに、ある意味ルドガ―は惹きこまれていた。
要するに、何もできなかったのだ。抵抗することもなく、なされるがまま。
それが今一番、己が受けるべき罰だ。
躊躇うように逸らした目を再び刃のように向け、ジュードは言った。
「ミラを、消してしまったの・・・・?!」
―――― ジュード。 君は、聡(さ と)いひとだから。
久しぶりの創作です。
TOX2プレイ中。現在チャプター10 分史世界のカタマルカ高地を歩いています。
タイトル未定。書きたいきっかけになったのは、ミラエピソード「目指せ一番!」。ちょっと戸惑うミラが新鮮だったり。
ルドガーがミラを庇うシーンで、あれ、ジュードくん心境複雑なんじゃないかな・・・・?と
いうところがスタートで。
基本、ルドガー&ジュードの主人公’Sコンビが好きなので、
それと、アルヴィンとのやりとりを書いてみました。
ファイザバード沼野から、湿った空気が流れ込んでくる。
頬をなぶるそれは生温かく身体にまとわりついてくる。
水分を多く含んだ雲はすぐに雨を呼び、ふたりの顔や肩を叩きつけた。
ルドガーの首元がぎりと音をたて、黄色のネクタイが緩む。
シャツの襟元が吊り上げられ、彼はぐっと息をのんだ。
濡れた土のくぼみにはまった足元がわずかに浮く。自分の方が上背のはず、であるにもかかわらずこの力はどこからくるのかと、
ルドガーは眼前の状況にそぐわない冷静さで考えていた。
この、一見華奢な青年の身体のどこから。
「・・・・ルドガー。君は。」
体術によって鍛えられた拳でぐいと首を絞められ、苦しいのは己のはずだった。
だがジュードこそ声をつまらせ、絞り出すように、しかし言葉をためらったように見える。
せき込むこともできずわずかにかすんだ視界の中で、ジュードの瞳を捉える。
意志をたたえたまっすぐな目と、年相応の青年にしては意外ともいえる幼さを残したそれに、ある意味ルドガ―は惹きこまれていた。
要するに、何もできなかったのだ。抵抗することもなく、なされるがまま。
それが今一番、己が受けるべき罰だ。
躊躇うように逸らした目を再び刃のように向け、ジュードは言った。
「ミラを、消してしまったの・・・・?!」
―――― ジュード。 君は、聡(さ と)いひとだから。
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