さくら 満つ 月

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【TOW小噺】ど っ ち が お 好 き?~Tales of the World RADIANT MYTHOLOGY 3~  

【TOW小噺】ど っ ち が お 好 き?~Tales of the World RADIANT MYTHOLOGY 3~

似 た も の ど う し?の続きのようなもの。



続きからお読みください。
ラピードはあまり他人に懐かないし、馴れ合いもしない。
ユーリはそう思ってきたのだが、最近、少し様子が違う。

カイウスやカイルなんかと遊ぶようになったし、
ナナリーやティアに撫でられてもあまり嫌がることもない。

「しっぽがぴんっとなってて、かわいい・・・」
ティアは意外にも(?)かわいいものが好きだ。

カイルにうながされてリアラもおずおずと彼の毛並みに触れる。
エミルやルカはすこしへっぴり腰。ラピードの瞳が少しこわいようだ。

イリアに、ラピードに触ってみろとせまられ、
しぶしぶルカが手を伸ばしかけたところに、わふっと一声鳴いてやる。
ルカはひっ、ととびあがり、エミルに抱きついた。
イリアはそれを見て、しししと笑う。

(ひっでえの・・・)

相棒二人は呆れるやら苦笑するやら。
もちろんユーリと、それからスパーダのことである。

「・・・わんころも随分人に慣れたみたいねえ」

海風が気持ち良い。
バンエルティア号の甲板の上でくりひろげられるやりとりを眺め、
レイヴンが彼にしてはやわらかめな口調で言う。

「・・・です。ね・・・相変わらずわたしには、懐いてくれませんが」
ふう、とため息を漏らすエステルに、レイヴンが少しからかうように言った。

「なあに、嬢ちゃんやきもち?」
「っそ、そういうわけでは・・・!」

「エステリーゼ様をからかうのは、やめてくださいよ」
フレンが、制するというより少し呆れたように。
「からかっちゃいないよ。おっさん嬢ちゃん見てると楽しいんだもん」

―――それを世間一般ではからかうという。
困った人だ。しかしなぜかにくめない。フレンはそう思う。

「しかしそれもそうよねー、なあんで嬢ちゃんにぶあいそなのかねえ、わんころは」
レイヴンはひとり言のようにつぶやいたかと思うと、急にぽんと手を打った。

「ひょっとしてわんころ、嬢ちゃんに気がある、とか?」
レイヴンはことさら、あえて声を大きくして言う。―――彼、に 届かせるために、だ。

「っ、はあぁあ?」スパーダの隣で、膝に頬杖ついて座っていたユーリがガタと立ち上がり、めずらしく素っ頓狂な声を出す。

にやにや顔のレイヴンと目があった瞬間

しまっ―――!
た、と思ったのもあとのまつり。ユーリはそのまま椅子に座りこんだ。

(でもなんか ちょっと むかつく)

ユーリはちらと、相棒の顔を盗みみる。
彼は落ち着き払った顔で居たかと思うとユーリを見、ふうと少し鼻を鳴らした。

―――ラピードの奴・・・。

ぽん、とユーリの肩を叩くものがあって。
目線をあげようとするとき、すらりとした脚が目をひいた。

「・・・・あなたって本当は、
―――わかりやすい人なのかしら?」

極めつけが、ジュディだと。
敵いっこねえじゃねえか。

ユーリは思わず手で顔を抑え、ため息をついた。

いつもとは違い、完全にどつぼにはまってしまう黒髪の友人に、
フレンはくつくつと喉で苦笑を―――こらえることができなかった。


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